NPO法人 自立へのかけ橋

今回インタビューをさせていただいたNPO法人自立へのかけ橋代表の園代表は
保育園や児童養護施設の先生や園長先生を長年された後に
児童養護施設を卒園したこども達への自立のサポートとして
NPO法人を立ち上げ
児童養護施設の先生方やボランティアの方々と運営されています。



みなさんは【児童養護施設】ってどんなところか
ご存じでしょうか??




【児童養護施設】についてはあまり詳しく公表されることも少なく
名称は聞いたことはあるけれど

どんな場所なの?
どんなこどもたちが生活しているの?
なぜ児童養護施設で暮らすことになったの?

こんなご質問をいただくこともたくさんあります。



児童養護施設の歴史を振り返ると
元々は、江戸時代に実施されていた家族を失ったこども達や
戦争からの孤児などを救う対策として始まりました。

その頃は孤児院や児童救済場所と呼ばれていて
現在のように家族支援や自立への発想はなかったそうです。


194年に児童福祉法の制定で養護施設として再出発をし
現在の児童養護施設という形へと変化してきました。



児童養護施設には
虐待や両親の死亡や離婚、病気で子育てができないなどの理由から保護して
2歳から18歳までの子供達が暮らしています。


そんな理由からの生命の保護のため
子供達の写真などはもちろん、施設内につてなどを
なかなか外部へ公表することが難しい現状でもあるのです。



特に最近では、虐待から生命を守ために保護をするケースが
増加しているため
子供達の居場所を知られることを防ぐためにも対策を厳重にしています。




私たちも
幼児虐待のニュースは見ることが多くなったと思いますが
公にはなっていない虐待問題はまだまだたくさんあります。




そんな歴史も長い児童養護施設で25年以上も
こども達と一緒に泣いたり笑ったりの時間を共に
成長を見守り続けてきた園代表。



児童養護施設の役員をされていたお父様に連れられて
一緒に施設へ行くことが多かったため
子供の頃から福祉への興味が高まり
教員資格を取得するために大学へと進まれたそうです。



そして平成23年から
保育園や児童養護施設でお仕事をされ
現在では、18歳で児童養護施設を卒園したこども達の
就労支援や住居支援など


児童養護施設を卒園してから
親を頼れなかったり、孤独になるこども達へ寄り添いながら
自立へと導いています。


25年前と現在の児童養護施設では
時代の流れと共に
環境も、制度も変わってきています。




【児童養護施設のこども達ってどんな子??】



虐待や両親との死別など様々な理由で生活をしていますが
年齢もバラバラ、育った環境もバラバラですが
新しい家族ですね。


心の痛みを経験している子がほとんどなので
こども達同士での絆や、思いやりの心は一般家庭で暮らすこども達よりも
強くなるのでは?と感じています。


自分自身も体験してる痛みがあるからこそ
その気持ちがわかったり、寄り添えることもできる
温かく優しい気持ちで溢れています。





【児童養護施設の生活ってどんな感じ??】


今の児童養護施設は、一般の家庭の生活を感じられる生活を目指し
一軒家に、こども達と職員と5〜6人で生活をする
ファミリーホームやグループホームでの暮らしが中心となってきています。


年に数回の旅行や、行事ごとのイベントなど
色々な場所へ出かけたりすることで
様々な体験の時間を一緒に過ごすことで

こども達の成長や、深く話し合える信頼関係を
築いていきたいと思って生活しています。


血のつながりはないけれど
新しい家族として、一緒に買い物をしたり、遊んだり
料理をしたり、ケンカをしたり、泣いたり、笑ったり。


お小遣いもありますし、アルバイトもできます。

塾に通ったり、習い事もできますが
予算が決まっているため、その中での選択にもなります。


もちろん大学進学についても
18歳で卒園して、親を頼れないため
アルバイトしながら一人暮らしと進学のための
貯金を頑張っている子もいます。


パソコンやスマホについてを聞かれることもありますが
個人で持つことはできます。


でも、お小遣いから自分で支払いをしなくてはいけないし
友達と遊びに行ったり
洋服やゲームやコスメなど
欲しいものがたくさんあるので
やりくりをしながら、持つ子と持たない子に分かれています。


児童養護施設を卒園する年齢は基本18歳ですが
現在は、自立の難しい子どもは22歳までは施設にで生活ができるようにも
なってきました。

しかし
親を頼れないこども達が多い中
卒園した後の自立を見守る人や場所が必要だと思い
NPO法人を立ち上げました。


児童養護施設につてを知っている方も多くはなく
どうしても【可哀想な子】というイメージも強いため

児童養護施設で育ったことをだれにも話せないし、
話したくない子ども達は多いのが現状です。

活動をしていく中で
もっとたくさんの方にまずは知ってもらう事が
1番大事だなと感じています。



そして、
親がいない子供達の保証人問題など
行政や制度など変化もありますが
問題はたくさんあります。

子ども達が自分の人生を生きていくこと。
夢や希望をもって生きられる事。

私も職員もそのことを強く願って
活動しています。


児童養護施設や卒園した子ども達の自立支援をおこなっている
NPO法人自立へのかけ橋のホームページはこちらです!

寄付やボランティア活動などのお問い合わせも
ホームページからできます。

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